こんにちは。こんばんは。
記事を作成するのは7度目になります。
株式会社ナカハラ ACEWEBの飯田です。
社内では主にサイトの構築(コーディング)を行っております。
よろしくお願いいたします。
平成レトロが熱い!懐かしのWebデザインを再現してみた
背景がパターン、虹色グラデ、ベベル枠、チカチカ点滅バッジ、そしてmarquee…。
平成初期〜中期の“あの頃らしさ”を、現代のHTML/CSSで安全に再現したテストサイトを作ってみました。
飯田もこんな平成の時代を生きてきた人間なので懐かしさを感じながら制作いたしました。
この記事では、当時の雰囲気と再現ポイント、そして今のWeb制作に活かせる学びをやさしくまとめます。
1. なぜ今「平成レトロ」?
音楽・ファッション・ゲームを中心に、ここ数年は“平成レトロ(Y2K)”のリバイバルが盛り上がっています。
Webの世界にも、フレームレイアウトやテーブル組み、原色多めの配色、GIFバナーなど、当時を象徴する表現がありました。
あの独特の「賑やかさ」や「手作り感」は、いま見てもどこか愛らしいもの。
そこで今回は、懐かしさは残しつつ、いまのブラウザでも安全に動く形に置き換えて再現しました。
2. あの頃のWebデザイン、覚えていますか?
- 左ナビ+右本文のフレーム・テーブルレイアウト
- 原色・多色・グラデーションの“賑やか配色”
- 「NEW!」「工事中」などのGIFバナー/点滅演出
- アンダーラインの青リンク/紫リンク(visited差)
- 訪問カウンター、掲示板、相互リンク文化
- 「Last Updated:YYYY/MM/DD」や更新日を明記
もちろん当時のままでは使い勝手やアクセシビリティに課題が残るため、今回は見た目だけ“平成風”、中身は令和仕様という方針で実装しています。
3. 再現ポイント(令和のコードで“平成らしさ”)
- レイアウトの雰囲気を再現:左メニュー+右コンテンツという“フレーム風”構成を、現代のレイアウト手法で再構築。フレームは使わず、レスポンシブにも対応しています。
- 懐かしい配色と質感:当時の「原色×多色」や“押せそうに見えるボタン”の質感を、CSSグラデーションやシャドウで表現。画像に頼らない軽量デザインに。
- レトロバッジ&アイコン:「NEW!」「UP」などのバッジを現代風にアレンジ。点滅演出は控えめにして、可読性・アクセシビリティを確保。
- 動く要素(marquee風):当時の象徴だった「流れる文字」をゆっくりめに再現。閲覧性を損なわない範囲で調整しています。
- “訪問カウンター”の再現:実データではなく、当時の見た目だけをデザインとして再現。雰囲気を壊さず、サイトを軽量に保ちます。
平成レトロデモ
平成レトロ(カラフル版)デモ|クリックで別タブ表示
企業サイト初期風デモ
企業サイト初期風デモ|クリックで別タブ表示
4. 実装ミニ解説(技術メモ)
- レスポンシブ性の担保:Grid+メディアクエリで、PCでは“当時風レイアウト”、スマホでは1カラム化。古いデザインを現代環境に適合させています。
- 視認性とアクセシビリティ最適化:原色の使いどころを調節し、コントラスト比やフォントサイズは現代基準に準拠。点滅アニメーションも控えめに設定。
- 画像を使わない装飾:ベベル枠・虹色ライン・パターン背景などをCSSで再現。ファイル点数を減らし、読み込み速度を改善しています。
- 汎用的なコード設計:カラーパレットはCSS変数で管理し、テーマ変更も簡単。企業サイト風・カラフル風などの切替がしやすい構造です。
- 非推奨タグの扱い:<marquee>はデモ用途として最小限に採用。本番実装ではCSSアニメーションに移行できる設計にしています。
5. 今のWebにどう活かす?(レトロ再解釈のコツ)
- 色の“役割分担”を決める:原色(赤・青・緑などの強い色)は「大事なボタン」や「区切り」に。本文には落ち着いた色を使うと読みやすくなります。
- ボタンは“押せそう感”を出す:少しだけ影をつけたり、光沢風の線を入れると、どこが押せるボタンなのかがひと目で分かります。
- いま見ている場所を分かりやすく:「パンくずリスト」や「現在のページ名」、そして「更新日」を目に入りやすい位置に置くことで、初めての人でも迷いません。
- ノスタルジー(懐かしさ)は“少しだけ”:レトロ風の色や装飾を部分的に取り入れると、遊び心が出て印象に残ります。やりすぎると読みにくくなるので適量が大事です。
- 動きをつけると注目されやすい:marquee風のやさしい動きや、軽い点滅は目を引く効果があります。ただし重要な情報だけに限定しましょう。
- “情報の見やすさ”を最優先に:どんなにデザインが面白くても、ユーザーが迷うと逆効果。まずは「読みやすさ・使いやすさ」を軸にして、その上でレトロ要素を足すとバランスが良くなります。
6. まとめ:懐かしさは“引き出し”になる
平成レトロの表現は、いまの基準だけで見ると“やり過ぎ”に見えるかもしれません。
でも、色で分ける・質感で伝える・更新を明示するといった発想は、いまのUI/UXにも通じます。
懐かしさは、ただの思い出ではなく、情報設計のヒントにもなります。
制作のご相談(ACEWEB)
「自社サイトに“あの頃らしさ”を少し取り入れたい」「採用向け特設ページでレトロ演出を試したい」など、お気軽にご相談ください。
アクセシビリティやブランドトーンを守りながら、遊び心のあるデザインをご提案します。
- レトロ演出の安全な落とし込み(点滅/動きの調整、コントラスト最適化)
- 運用しやすい設計(Gutenbergブロック化、SCSS設計、パターン登録)
- 高速・省コスト(画像を使わない装飾、軽量コード)
※本記事のデモは“表現の再現”を目的としたサンプルです。実運用ではブランドガイドライン・JIS X 8341-3等の配慮を前提に設計いたします。
PROFILE
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飯田
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ACEWEBの飯田です。
猫が好きで、キジトラの女の子を2匹飼っています。(ちょっと折り合いが悪い)
小学生の娘がいる母でもあります。
よろしくお願いします。