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企業ブランディングにおいて、色(カラー)は単なる装飾ではなく、戦略的な要素です。ロゴやWebサイト、商品パッケージなどに使われる色は、企業の印象を決定づけ、消費者の感情や記憶に強く残ります。この記事では、色彩がブランディングに与える影響と、業種別のカラー戦略について解説します。
人は色を見た瞬間、無意識のうちに印象を受け取っています。これは「色彩心理学」に基づく現象で、それぞれの色には以下のようなイメージが備わっています。
企業が打ち出したいメッセージや価値観と、色のイメージが一致していることが、ブランドへの共感や信頼を生む鍵になります。
多くの有名企業は、自社の理念や業界特性に合ったブランドカラーを明確に定めています。
色はロゴだけでなく、店舗の内装・制服・販促ツールに至るまで統一され、視覚的な一貫性がブランドの強化につながっています。
色の選定ミスは、ブランドの印象を損なう可能性もあります。たとえば、信頼が重要な業界で過度に派手な色を使用すると、「落ち着きがない」「信頼できない」といった印象を与えてしまうことも。
また、文化によって色の意味が異なる点にも注意が必要です。白は日本では「清潔」の象徴ですが、中国では「死」を連想させます。グローバルに展開する企業は、現地の文化背景にも配慮したカラー戦略が不可欠です。
人が第一印象を決めるのにかかる時間は、わずか0.1秒~数秒とも言われています。その中でも色は、最も早く視覚に飛び込む情報です。
つまり、企業の“第一印象”は色で決まると言っても過言ではありません。色は無言のメッセージとして、ブランドの個性や信頼性、価値観を瞬時に伝える役割を担っています。
企業がブランディングにおいて色を選ぶ際には、「なんとなく好きだから」ではなく、誰に・どんな印象を与えたいかを明確にすることが重要です。
色は、戦略的に使えば“言葉以上に伝わるブランド要素”となります。これから新たにブランドを立ち上げる企業、あるいは既存のブランドイメージを見直す企業は、カラー戦略の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。