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こんにちは!
株式会社ナカハラ ACEWEBの新井です。
前回、2025年のトレンドカラーをご紹介させていただきました。
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
色にはそれぞれ連想させるキーワードがあります。
何かを伝えたいとき、色を効果的に活用することで、
受け手により明確に伝わりやすくなります。
今回は、そんな各色が与えるイメージについてご紹介します。
赤は非常に強いエネルギーや情熱を象徴する色で、刺激的なイメージを与えます。生き生きとした活気や興奮をもたらし、見る人の目を引きつけるパワーがあります。ファッションに取り入れると、主張が強くなり、人目を惹きつける効果があります。一方で、赤は警告や危険を示すサインとして使われることもあり、扱い方次第では緊張感を高める要素となる点も覚えておきたいところです。
また、マーケティングの観点でいうと、赤は購買意欲をそそる色とされ、セールなどの広告で多用されています。熱意や勢いを演出したいときに効果的ですが、使いすぎると圧迫感や疲労感を与えるリスクもあるため、バランスが重要です。
オレンジは赤の持つエネルギッシュな魅力に加え、温かみや親しみやすさを感じさせる色です。明るく陽気な印象が強く、元気を与えたり、クリエイティブな気持ちを刺激したりします。日本では夕日や柑橘類を連想する人も多く、視覚的に「ほっとする」穏やかさを演出できるのが特徴です。
さらに、オレンジには食欲を増進させる効果があるといわれており、飲食店のロゴや看板、食品パッケージなどでよく利用されます。一方で、派手さや子どもっぽい印象を与えることもあるため、シックな印象を求める場合は、焦げ茶色やダークグレーなど他の落ち着いた色と組み合わせるとよいでしょう。
黄色は太陽や光を連想させる色で、明るさや希望、楽しさを象徴します。見る人の気持ちを前向きにし、楽観的なムードを生み出す効果があります。また、視認性が高く注意を喚起する色としても知られ、交通標識や危険表示などにも使われます。
ただし、明度の高い鮮やかな黄色を広い面積で使うと、目がチカチカして疲れる可能性があります。使うときは差し色として取り入れる、グラデーションを活用するなど、ほどよいバランスを考慮しましょう。柔らかなパステルイエローであれば、可愛らしさや落ち着きを演出できるため、インテリアやファッションにも比較的取り入れやすくなります。
緑は自然の象徴であり、穏やかさやリラックス効果をもたらす色として広く認識されています。森林浴のように視覚的にも心を落ち着かせる働きがあるため、ヒーリングや健康にまつわる場面でよく取り入れられます。また、「安心・安全」や「調和」「バランス」といったポジティブなイメージを持つため、企業ロゴなどでも頻繁に活用される色です。
一方で、緑はトーンによって印象が大きく変わるという特徴もあります。明るいライムグリーンは若々しく爽やかな印象を与え、深いフォレストグリーンは落ち着いた知的な雰囲気を作り出します。シーンや用途によってトーンを選択することで、緑本来の癒やしの効果を上手に活かせるでしょう。
青は海や空を連想させるように、広大さや冷静さ、知的なイメージを持つ色です。感情を穏やかにし、集中力を高める効果があるといわれており、勉強部屋やオフィスの配色に取り入れられることも多いです。また、信頼感や清潔感を連想させるため、金融機関やIT企業のロゴに青が使われるケースも少なくありません。
ただし、寒色である青は、人によっては冷たさや寂しさを感じさせる場合もあります。特に明度や彩度の低い、ダークブルーやネイビーは上品で落ち着いた印象がある反面、少し重たい雰囲気になることも。ファッションやインテリアでは、アクセントカラーや柔らかなパステル系のブルーを組み合わせるなど、ニュアンスを意識した配色が大切です。
紫は古来より高貴な身分の色として扱われてきた歴史があり、高級感や神秘性を演出する色として知られています。ロイヤルパープルなど、深みのあるトーンは特に格式や上品さを強調する一方で、少し近寄りがたい雰囲気を感じる人もいるかもしれません。
また、紫は独創性やアーティスティックなイメージを抱かせる色です。ファッションやインテリアで個性的な雰囲気を出したい場合に適していますが、全体を紫一色にしてしまうと重苦しい印象になりがちです。ホワイトやグレーなどのニュートラルカラーと組み合わせると、適度にモダンで洗練された空間やスタイルを作りやすくなります。
色の使い方によって、人の心理や空間の雰囲気は大きく変わります。一つの色でも、明度や彩度、組み合わせ次第でまったく異なる印象を与えるのが面白いところです。ぜひ、ご自身の好みや目的に合わせて、色の力を上手に活かしてみてください。
今回ご紹介しました。「赤橙黄緑青紫」の読み方ですが、青と紫の間に「藍」をいれて
赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)と読むことができます。